課税する意味

税金は様々な課税方法が存在していますが、その中には「より多くの所得を持っている人に対

 

してより多く課税する」という累進性を持つものも少なくありません。

 
こういった累進性のある課税は一見して、所得を大きくしようとするモチベーションを阻害し

 

たり、市場に自由に出回る資金を減少させたりといったデメリットが有るように見えます。

 
しかしながら、この課税方式が持つ役割は非常に大きいものがあります。

 
それが「富の再分配」と呼ばれる効果です。

 
所得に応じた課税を行うことで、所得が高い人ほど高い税金を払い、所得が少ない人ほど少な

 

い税金を払うことになります。

 
こうして集められた税金は公共事業や社会保障制度などを通じて、所得の少ない人に対して道

 

路の整備や公的年金や医療・介護などの社会保障給付といった形で恩恵をもたらします。

 
つまりこれは、所得の多い人がお金を税金として政府に納めることで、政府が所得の少ない人

 

に対してそのお金を分配しているということになるのです。

 
これによって社会内に存在する貧富の差を緩和することで、「お金がある人はさらに裕福にな

 

り、貧乏なひとはより貧乏になる」といった階層の固定化を解消・予防し、社会的な公平性を

 

維持できるようになるのです。

 
このことから税金は社会のあり方を是正し、より人々が活動しやすくするために必要なもので

 

あるといえるでしょう。